2018年10月16日火曜日

「感謝と使命と夢」 3年 東山亮





「感謝と使命と夢」

3年 東山亮


「人は色々な人に支えられて生きている。」
僕は昔から、多くの人に「感謝する心の大切さ」を教え込まれてきた。
しかし、恥ずかしながら「感謝の気持ち」を細部に感じ、それを表現できるようになったのは、大学生になってからだと思っている。
なぜ大学生になって「感謝の心」を気付けたかと考えた時、きっかけは数えきれないくらいあった。

例えば2年の時のIリーグ係の仕事をしているとき。
毎日が過密なスケジュールの中で生活を送る、明治を含め他大学の学生達と試合を組む事は本当に楽ではなかった。
1つの練習試合を組んでもらえることに対しての「感謝」を心から感じた。
毎週当たり前のようにやっている練習試合の1本は、自分が試合を組む側に回ったときに、全く別のものになっていた。

補助学もきっかけの1つであった。
2年で肩の怪我をした時、数ヵ月の間、補助学をやり、感じたことがあった。
「本当に大変だな」
「なんでこんな当たり前に試合をやっていたのだろう」
「補助学がいなかったら、試合できないじゃん」と。

1つ1つの感謝を言い出したらきりがないほどに、自分にとってどんな些細なことも、誰かが大変な努力をして成り立っている事を大学生になって感じた。
そしてその感謝を感じた上で、自分はどうすればいいのかを考えたとき、それはその気持ちを表現して、何倍もの感謝や感動を与えることだと思った。
僕は幸せ者で、21年間の人生で本当に沢山の人にお世話になり、支えられ、そして今も支えられている。
さらに言うと、これから先も支えられるだろう。
だけど、これからは支えてくれる人以上に、何倍も何千倍もの人を支えていける人間になりたい。というより、ならなければならない使命がある。

話は少し変わって、ユース時代にお世話になった監督の記事を拝見させていただいた時に、こういう文章があった。
「サッカー選手はなるもんじゃなくて、選ばれるもんだよ。」
まさにその通りだと思った。
より多くの人の心を動かせる人が選ばれ、プロとしてプレーすることができる。
それはサッカー選手という職業だけでなく、どんな仕事でも同じことだと思うけど、ストレートに人の心を動かせるプロサッカー選手という職業を、その言葉を通じて、改めて素晴らしいと感じた。

僕に成長のきっかけを何度も与えてくれている、明治大学体育会サッカー部という最高の組織での生活は、残り1年と数ヶ月となった。
感謝の気持ちを気づかせてくれた人は勿論、まだ僕と直接関わったことのない人の心でさえ動かせる人間となるために、1日1日を全力で闘い抜いていかなければならない。
人生の栄光を、粘り抜いた逆転劇で勝ち取っていきたいと思う。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
これからも明治大学体育会サッカー部の応援を宜しくお願いします!

0 件のコメント:

コメントを投稿

「ダイバーシティおじさん」 3年 山口康平

ダイバーシティおじさん  3年 山口康平 2016 年、2月5日。僕の明治大学体育会サッカー部一日目。 一人のチャーミングなおじさんが現れ、講義をした。たしか題名は、「ボールを蹴らなくてもサッカーは上手くなる。」だった気がする。当時の僕...